1.無料相談

画像61 支払いに困難を感じたらまずは無料相談ができるところに連絡してみましょう。各自治体や弁護士会で無料相談を行う場合もありますが、たいてい不定期に行われるため至急相談したい場合には不便です。 そんな場合には下記の無料相談を活用してみるのがよいでしょう。

◆日本クレジットカウンセリング協会

日本クレジットカウンセリング協会は公益法人として昭和62年に設立されています。その事業内容には

1.多重債務者の生活再建と救済を図るカウンセリング事業
2.多重債務者の生活、債務、弁済方法等に関する相談及び助言
3.多重債務者の弁済計画の策定及び同計画の債権者への提示
4.多重債務者の弁済計画の履行に関する助言
5.多重債務者に対する破産・民事再生等の司法手続きに関する助言
6.多重債務に陥る可能性のある者に対する相談及び助言
といったものがあります。

賛助会員には全国貸金業協会連合会もあり、クレジットだけでなく消費者金融のトラブルについても対応ができます。
カウンセリングには中央カウンセリング(東京都・福岡市)と地方カウンセリングの2種類ありますが、中央カウンセリング以外は予約受付後カウンセリングまで数日かかるので注意が必要です。

◆日本司法支援センター(法テラス)

法テラスは無料相談所ではありません。多重債務問題に限らず相談を受けてくれる弁護士などを紹介してくれるシステムです。各都道府県に支援センターがありそこに連絡することで、問題に応じた相談場所を紹介してくれます。

これらの無料相談を受ける前に自分の借入状況を把握することが重要です。せっかく相談に行っても借入状況が説明できないようでは時間が無駄になってしまいます。最低限度必要な項目を下記のように表にしてまとめておきましょう。
参考資料として各社との契約書や支払明細、請求書なども準備しましょう。また自分の収入がわかるような書類(源泉徴収票)などもあればよりよいでしょう。
なぜ借入が増えてしまったのかその原因や、これから自分としてはどうしたいのかということも相談する前にまとめておきましょう。まったく自分のことがわからない人に一から説明するためには、自分でもある程度情報をまとめておく必要があります。
今後のことについても月々いくらまでならば返済可能なのかといった点についても具体的に示せるように考えておきましょう。

借入表作成例

借入先 契約年月日 金利 月間支払額 残高 備考
Aクレジット H15.3.1 18% 12000 300000 クレジットカード
B貸金業者 H16.5.1 26% 20000 450000 金銭借入
Cローン H18.2.1 26% 15000 200000 金銭借入